近年ではPayPayなどのバーコード決済により利用することは少なくなってきましたが、それでも便利はおサイフケータイ。
今回はそんなおサイフケータイに関係してくるFelicaとNFCの違いについて解説していきます。
FelicaとNFCの違い
NFCとは?
NFCは「Near Field Communication」の略で「近距離無線機能」のことを指し、10cmほどの超近距離で情報を高速で伝達できる機能です。
一般的に想像されるおサイフケータイはこのNFCの一種になります。
NFCには四つの規格がありますが、Felica(Type-F)というおサイフケータイで利用されている規格のみ日本国内基準のものになっており、海外ではその他の規格が一般的に使われています。
上図のようにFelicaもNFCの一種にはなるんですが今では「Type AとType BをNFC」「Type FをFelica」と呼ぶことが一般的になっています。
いつの間にか「スマートフォン」はAndroidを指すようになっているのと同じ感じですね。
NFC Type-A
オランダのNXPセミコンダクターズが開発した通信規格で日本ではTaspoなどに使われる。
NFC Type-B
アメリカのモートローラーが開発を主導している規格で、住民基本台帳カード、パスポート、免許証などに搭載されている。
NFC Type-F
ソニーが開発した規格で日本ではこれがメインで使われているが世界的にはほぼ使われていない。
おサイフケータイ、交通系カード(Suica,pasmo)、電子マネー(Edy,nanaco,ID,Quick Pay)など幅広い用途で利用されている。
ISO/IEC 15693
Felicaはおサイフケータイ用のチップ
NFCの一種ではありますが、一般的に呼ばれている「NFC」とは別のICチップと考えてもらったほうがわかりやすいです。
日本独自の規格のもので「NFC Type F」とも呼ばれています。
おサイフケータイは日本独自の規格であるこのFelicaチップを利用しており、海外製のスマホにおサイフケータイが非対応なのはこのためです。
NFCはどんな所で使われているの?
Bluetooth機器とのペアリング
通常はイヤホンなどのBluetooth機器とスマホの接続を行う際には、飛び交う電波の中から接続する機器の名前を探す必要があります。
しかしNFC機能が搭載された機器同士であればお互いをかざすだけで接続(ペアリング)が可能になるので間違ったイヤホンに接続してしまうことがなくなります。
Androidビーム
AndroidスマホではメールやLINEなどのデータ通信を使わなくても写真や動画を送れるAndroidビームという機能があり、近距離間で連絡帳やURLの転送ができます。
一昔前の赤外線通信のイメージです。
Apple PayやAir TAGの連携
iPhoneにはFeicaチップは搭載されていいないため、かざすだけで決済できるApple PayはNFCチップを利用しています。
自分のスマホがNFC対応か調べる方法
機種によってはスマホの背面にFelicaマークが記載されているので確認できます。
またタッチする際はFelicaチップを正確に合わせる必要がありますが、このマークの位置にFelicaチップがあると覚えておきましょう。
また【別記事:おサイフケータイ(Felica)対応のスマホ機種一覧】にもまとめていますので参考にしてください。