毎月のように新しい機種が発売するスマートフォン。
新しい機種に替えたいけどどの機種が良いの?
詳細スペックを見てもどこを重視したらいいのかわからない。
この記事ではそんな今さら聞けない「スマホのスペックの見方」についてわかりやすく解説します。
スマホの基本スペック
OS
「オペレーションシステム」の略
スマホの基本操作を管理するソフト
スマホの機能を管理するシステムのことをOS(オーエス)といいます。
- Android(大半のスマホ)
- iOS(iPhone)
- Color OS(Pixel)
- Harmony OS(Huawei)
などの種類があります。
OSごとに「長押し」「ダブルタップ」「スワイプ」などでできる基本的な操作の定義が変わります。
この点は使ってみると慣れるとは思いますのでそこまで気にする必要はないです。
CPU (SoC)
スマホの頭脳にあたる部品で、
性能を決定づける一番重要な項目。
CPUには
- Snapdragon
- Dimensity
- Google Tensor
- Exynos
- Kirin
などの種類があり、高性能なCPUを搭載している機種ほど価格が高くなります。
型式名の後に続く番号は一番上位の数字がグレード、二番目の数字が高くなるほどより新しい(性能がいい)モデルとなることが多いです。
現在Androidスマートフォンで使用されているCPUはQualcomm社のSmapdragonが主流となっており、スマホ選びに迷った際はSnapdragoが搭載されている機種を選べば無難です。
ROM(ストレージ)
スマートフォン本体に
保存できるデータ容量のこと
スマートフォンの本体容量を表すROM(ロム)は、ストレージとも呼ばれます。
ROM(ストレージ)の量が多いほど写真・動画・アプリなどのデータを多く保存できるようになり、64G、128GB、256GB、512GB、1TB、などの種類があります。
ROM容量のうち30~40GBほどはシステム領域で使用されていることが多いため、64GBの容量では多くの割合を占めてしまい実際に使える数字が少なくなってしまいます。
そのため、スマホをあまり使わない方でも64GBでは支障が出てしまうことが多く、最低でも128GB以上の機種を選んだほうがいいです。
オススメは256〜512GBの容量で、このくらいの容量があれば容量不足に困ることはほとんどないと思います。
RAM(メモリ)
一時的に情報やデータを
に保存しておける領域の総量
コンピューター内の情報を仮記憶させる場所をRAM(メモリ)といい、スマートフォンがタスクをこなす際の情報を一時的に保存するために使用されます。
RAMはテーブルに例えられることが多く、この量が多いほど多くのアプリを多重起動したり、サクサク動かすことが可能になります。
逆にこの量が低いとアプリの起動時に重たくなったりすることがあり、限界を超えてしまうとフリーズしたり電源が落ちてしまいます。
メモリは機種によって3GB~12GBくらいの幅で搭載されており、4GBくらいあれば一般使用は問題ありません。
最近は安価なモデルでも6GBくらいあるので下限のラインは気にしなくても大丈夫ですが、重たいゲームなどを快適にプレイしたいという方は値段は上がりますが12GBの機種を選んでみてもいいかもしれません。
なお、iPhoneはメモリが6GBや8GBで最新Androidと比べると低容量に見えますが、iOSで扱うアプリはiPhone用に最適化されておりほとんどメモリを使用しません。
そのため、iPhoneとAndroidのRAM容量は同列で考えないようにしましょう。
電池容量
スマホの動力となる電池の量
大きいほど電池持ちが良くなる
バッテリー容量はmAh(ミリアンペアアワー)という単位で表され、この数字が大きいほどバッテリーにためることができる電気の量が大きくなります。
しかし、バッテリー持ちはスマホの基盤やディスプレイの電気効率に依存するもので、電池容量が大きければいいというものではないのであくまで目安程度に考えておきましょう。
なお、スマートフォンに使用されるリチウムイオンバッテリーは経年劣化を起こす性質があるので、2〜3年の使用で電池容量の最大値は購入時の半分ほどまで低下することが多いです
生体認証
指紋などの生体情報を使って
スマホのロックを解除できる機能
スマホを勝手に見られないように画面ロックをかけるために従来はパスワードが一般的でしたが、最近は指紋認証やカメラを使った顔認証が標準となっています。
指紋認証には機種によって本体の指定の場所をタッチするものや、画面をタッチするものもありそういったものはディスプレイ内指紋認証(画面内指紋認証)と言います。
パスワードに比べて生体認証は一瞬でロックを解除できるスムーズさがメリットでもありますが、機種の精度が悪い場合は正確に認証されないことがかえってストレスになってしまうこともあります。
そういった場合でも当然切り替えることはできるので、なかなか認証されない場合は生体認証機能をオフにしましょう。
形状に関するスペック
サイズ
重さ
接続端子
スマホを充電する際の差し込み口のこと
現在使われているスマホの充電端子(差込口)は現主に3種類で、一般的によく使われる「USB Type-C端子」、iPhoneでしか使われない「Lightning端子」、古いスマホではよく見られた「micro USB端子」があります。
購入してから自宅にある充電器とあわなかった、ということのないようにあらかじめ確認しておきましょう。
充電速度などの性能面ではType-C端子がやや優れており、将来的にはほぼすべてのスマホがこの端子に統一されると言われています。
画面に関するスペック
ディスプレイ種別
スマホの画面の構造のこと
「有機EL」と「液晶」が主流
スマホのディスプレイには
- 有機ELディスプレイ
- 液晶ディスプレイ
の2種類があります。
液晶ディスプレイは半透明のカラーフィルターに色を映し、その裏からライトを照らすことで画面を表示させることができます。
対して有機ELディスプレイはパネル自ら発行するため、白や黒などを色として表現することで高いコントラストを出すことができます。
性能面では有機ELディスプレイが優れていますが、コストが高い欠点を持つため高価なハイエンド機に搭載されることが多いです。
- 画面が鮮やか
- ディスプレイが薄い
- 低電力で電池持ちが良い
スマホで動画などを視聴しない方であれば、液晶ディスプレイでも普段使いに支障はないでしょう。
画面の大きさ
スマホの画面は対角線の長さの
“インチ”という単位で表します
スマホの画面の大きさはインチ(inch)という単位で表され、この数字が大きいほど大きい画面ということになります。
画面の縁の太さもあるので画面サイズ=本体サイズとはなりませんが、目安として5.4インチ(iPhone 13mini)が片手ににすっぽり収まる小型サイズ、6.5インチ以上は見た目から大画面で片手持ちだと対角まで親指が届かないサイズになります。
普段から手に持つスマートフォンではサイズ感も重要な要素、特に気になるなら一度店頭で実機を触ってみても良いかもしれません。
リフレッシュレート
画面が1秒間に更新される数
高いほど画面がなめらかになる
画面が1秒間に更新される数をヘルツ(Hz)と呼びます。
ゲームのプレイなどでも画面がヌルヌル動いたり、文字だけの画面のスクロール時にも文字がちらつかずにスムーズに動くため、目の疲れが軽減されると言われています。
リフレッシュレートの差をスマホ選びの基準にするかは人によりますが、60Hzと120Hzの画面では比較するとはっきりとわかるなめらかさの違いはあります。
この違いは実際に見て比較してみるのが一番わかりやすいので、気になる方は実際に店舗で見せてもらいましょう。
カメラに関するスペック
F値
レンズの明るさを表す値
数字が小さいほど暗闇に強い