HUAWEIがAndroidとは違う完全独自開発OS「Harmony OS Next」を発表したことが話題になっています。
米国からHUAWEIへの圧力
HUAWEIはは2019年に米国のエンティティリストに追加され、取引や使用の規制が強化されました。
エンティティ・リスト(EL)とは、米国輸出管理規則(EAR)に基づいて、米国の国家安全保障や外交政策に反する活動に関与していると見られる個人や法人、団体を列挙したリスト。
取引規制をかけられた理由はセキュリティ上の懸念からであり、アメリカ企業は政府の許可なくHuaweiと取引できなくなりました。
その後、HuaweiはGoogleのGMS入りのAndroidが使用できなくなり、独自OSの利用を強いられることとなったのです。
完全独自OSの開発
その後に開発されたHuawei製スマホには独自OS「HarmonyOS」が組み込まれていましたが、初期のHarmonyOSはAndroidをベースにした派生OSに過ぎないと揶揄されていました。
しかし、今回発表された「HarmonyOS Next」はHuawei自ら「Linuxのコアには依存していない」と語っているように、完全フルスタックの自社開発テクノロジーを搭載したものとなりました。
Androidを廃止するということは当然、Androidアプリをサポートしないということにもなります。
その点に関してHUAWEIは開発者と緊密に協力しており、約1万のアプリがすでにHarmony OS Nextと互換性があるとの報告があり、数か月以内に10万のアプリに到達することを目標としているとのことです。
今後の展開
HarmonyOS Nextの開発者プレビュー版がプログラマー向けに既に公開されており、Huaweiは2024年の第4四半期に商用利用が開始される予定としています。
また、11月26日(現地時間)に深センで発表され新フラグシップスマートフォン「Mate 70」シリーズが「HarmonyOS Next」が初搭載されるモデルとなります。