いまや誰もが一台は持っているモバイルバッテリーですが、捨てる方法がわからずに古いものが家に眠っていたりしませんか?
販売台数が伸びる一方で正しい捨て方が認知されておらず、令和元年度にはモバイルバッテリーが原因となる処理施設での火災事故が300件を超えるなど社会問題ともなっています。
今回は、そういったモバイルバッテリーの処分方法や注意点を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
モバイルバッテリーは不燃ゴミではない
モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池は一般廃棄物に分類されるため、プラスチックごみと同じ不燃ごみとして出すことはできません。
もし一般ごみなどと一緒に出してしまうと、収集場で火災が発生してしまうリスクもあるので絶対にやめましょう。
は、リチウムイオン電池を一般家庭で処分するにはどのような方法があるの?
リチウムイオン電池は小型二次電池に分類されているため、資源有効利用促進法の対象としてリサイクルが可能になっており、リサイクルBOXなどを置いて引き取りをしている場所で回収が可能です。
回収可能なバッテリーにはこういった「リサイクルマーク」と呼ばれるマークがついているため確認しておきましょう。
主なメーカーの公式HPによる回収方法も以下に記載しておきますので
・エレコム製品の回収方法
・BUFFALO製品の回収方法
・SONY製品の回収方法
・Anker製品の回収方法
・cheero製品の回収方法
量販店のリサイクルボックス
家電量販店やホームセンター、市役所、大型のスーパー等に設置してある、リチウムイオン電池のリサイクルボックスに持ち込みましょう。
なお近くにそういった店舗がない場合は、再生資源化製品のリサイクルを推進している一般社団法人JBRCのホームページから、リチウムイオン電池を回収している店舗や自治体を検索できます。
近所に回収場所が見つからない場合は、ホームページを活用して回収場所を検索してみましょう。
事前に絶縁処理が必要
モバイルーバッテリーを回収ボックスに入れる前には、他のバッテリーと接触して発火しないように絶縁処理が必要です。
と言ってもそこまで難しいことではなく、ケーブルを差し込む端子部分をテープで覆うだけで問題ありません。
絶縁用テープでなくても問題ありませんが、なるべく厚めに貼っておくと安心でしょう。
携帯ショップで引き取ってもらう
スマートフォンを契約している携帯キャリアの店舗でも、不要になったモバイルバッテリーを引き取ってもらえる場合があります。
しかし、あくまで店舗がサービスとして行っているだけにすぎないため、相談ベースで問い合わせしてみるといいでしょう。
リサイクルマークがない場合
リサイクルマークがついていない場合は、回収できる店舗が限定されています。
自治体に問い合わせて廃棄物収集などの許可証を持った業者を紹介してもらいましょう。ただし、業者に依頼する場合は費用が発生する場合もあります。
膨張したバッテリーの処理
バッテリーが膨張していたり、破損や水濡れのあるバッテリーは発火のおそれがあるため、そのまま回収ボックスに入れてはいけません。
こういったモバイルバッテリーは、自治体に回収業者を紹介してもらう必要があります。
ただし、一部の家電量販店では膨らんだモバイルバッテリーも回収しています。また、メーカーが独自に回収を行っている場合も。無料で処分したい方は、一度、家電量販店やメーカーに問い合わせてみてください。
費用
モバイルバッテリーをリサイクルに出す費用は基本的に無料です。
モバイルバッテリーで使用する充電用電池は、資源有効利用促進法に基づき再資源化されます。
ただし、大量処分や処分品目に該当しないバッテリーの場合は費用が発生する場合もありますので確認が必要です。