突然スマホの画面に現れる
- あなたのスマホはウイルスに感染しました!
- バッテリーが危険な状態です!
- スマホがハッキングされています!
などの警告文。
びっくりしてしまいますが、実はこういった警告文はフェイクアラート(偽警告)と呼ばれ、全くの嘘の警告文なんです。
この記事ではそんなフェイクアラートによる詐欺被害に合わないように、見分け方や対処方法をお教えします。
フェイクアラートとは?
フェイクアラートはとは、実際に起きていないトラブルを装い利用者に特定の行動を指示するための嘘の警告画面を指します。
アプリのダウンロードをさせたり、セキュリティソフトの購入へ誘導するなど、悪意のある目的で使用されることがほとんどです。
フェイクアラートの特徴
・過激な煽り文
電話番号が流出する、スマホが破損する、などの不安を煽る内容の文章が書かれていることが多いです。
・赤や黄色などの警戒色
赤、黄、黒を基調とした警戒色でページが作られており、直感的な不安を煽ります。
・残り時間のカウント
残り◯分以内に〜と言ったカウンターが設置され、考える時間を作らせないようにされています。ちなみに、放置してカウンターが0秒になったとしても特に何も起こりません。
・大手メーカーロゴの不正使用
AppleやGoogloのロゴをそのまま不正使用していることも多いため、ロゴが書かれているからといって信用しないようにしましょう。
・警告音やバイブレーション
スマホから警告音やバイブレーションが作動することによって本当にスマホが壊れてしまったのかと錯覚してしまいますが、実際にスマホが壊れているわけではないので安心しましょう。
どのような被害があるのか
フェイクアラートをクリックしてしまうことでどういう被害が起こるんでしょうか。
・サポート詐欺
記載された電話番号に電話すると、ウイルスを除去するなどの名目で高額な費用を請求されることがあります。
・さらなるアプリのダウンロード
警告を削除するために、さらなる広告アプリをダウンロードするように促されます。これによって広告の数が増えて操作が困難な状態にもなります。
フェイクアラートを信じてクリックしてしまうことで、このような金銭的被害やスマートフォンの故障も招いてしまうことがあります。
フェイクアラートの原因
それでは、このようなフェイクアラート(偽広告)はどのような経緯で表示されるでしょうか。
大きく分けて「アプリ型」と「ブラウザ型」がありますが、それぞれ解説していきます。
1:悪意のあるアプリ
フェイクアラートや、その他の広告を表示させることを目的としたアプリを知らずにインストールしてしまっているケースです。
よくあるものだと、動画中の広告などからスマホの中をキレイにする「クリーナー系アプリ」を取ってしまい、そこから同様のアプリを複数取得してしまうケースが多いです。
実はこういったクリーナーアプリのほとんどはスマホの中をキレイになんてしていない「偽クリーナアプリ」なんです。
こういったアプリの目的はスマホの画面に広告などを張り付けて広告収入に繋げたり、ウイルスに感染したかのような警告を出して新しい偽クリーナーをダウンロードさせることです。
こういったアプリの警告を真に受けてしまうことで、同様のアプリがスマホ内を埋め尽くして動作が重たくなったり広告や警告が頻繁に出てくる原因となります。
偽クリーナーアプリの見分け方
「怪しいアプリ」「偽クリーナーアプリ」というのが分からないと思いますので例えばどんなものがあるかをご紹介します。
- 〇〇ブースター
- 〇〇boost
- 〇〇クリーナー
- Speed〇〇
名前の特徴ではこのようなものが怪しい広告アプリによく挙げられます。
その他、アプリのレビューが翻訳したようなカタコトな文面であることも特徴です。
怪しいアプリを削除する
実際にインストールしてしまった場合は、該当のアプリを削除(アンインストール)することで元の状態に戻すことができます。
以下の手順でアプリの削除ができますが、まずは自分のスマホの中を確認して偽クリーナーアプリ・怪しいアプリがないか確認しましょう。
・インストール済みアプリをチェック
「設定→アプリと通知」からスマホ内のアプリ一覧を確認しましょう。
・怪しいアプリの削除方法
「〇〇個のアプリを表示」から該当のアプリを探してアンインストール(削除)しましょう。
これを繰り返して疑惑のあるアプリはすべて削除して下さい。
2:閲覧したサイトからの広告
サイトを閲覧中に広告がでることもありますが、サイトによってはページを閉じても広告データを送ってくるものも存在します。画面上の通知から警告が頻繁にでるようならサイトデータを削除する必要がでてきます。
ブラウザのストレージを削除する
YahooやChrome、Googleなどのインターネットをするためのアプリにはキャッシュといって、見たことのあるサイトの情報を一時的に記憶する機能があります。
悪質なサイトではこのキャッシュに「感染したような警告」を記憶させることで、そのサイトを離れても定期的にスマホ上に表示させたり、通知として出現させるようにしてきます。
このような状態になった場合はサイトデータのキャッシュを削除する必要がありますが、当サイトではアプリ自体の初期化にあたる「ストレージの削除」を推奨します。
ストレージを削除することで、ChromeやYahooに保存されていた自動ログイン設定などの情報は失われてしまいます。多少の不便はありますが、削除漏れによって再度広告被害にあうことを考えると一度すべて消してしまうほうが得策と考えています、
・Chromeのストレージの削除
「設定→アプリと通知→〇〇個のアプリをすべて表示→Chrome」からストレージの削除を行いましょう。
▼Chromeのアプリ情報からストレージ削除方法
・Yahooのストレージ削除
「設定→アプリと通知→〇〇個のアプリをすべて表示→Yahoo」からストレージの削除を行いましょう。
▼Yahooのアプリ情報からストレージ削除方法
このような手順で各種ブラウザアプリのストレージを削除してもらえれば、フェイクアラート(偽広告)の出現は防げるかと思います。
改善しない場合は初期化を
それでも解決しない場合は、見つからないようにアプリが隠されていることが考えられます。
どうしても見つからない場合は最終手段ですがスマホごと初期化することになります。
初期化前にはデータのバックアップが必要になるので、バックアップ方法に関しては下記記事を参考にしてください。
また、判断がつかないようであればお問い合わせページからご連絡を頂けましたらいつでも対応致しますので遠慮せずどんどんご相談ください。