通常スマホを利用するためには通信キャリアが発行するSIMカードというチップが必要になりますが、ここ数年はeSIMと呼ばれるデータを取り込むだけでスマホを利用することが可能になりました。
eSIMに対して従来の物理SIMのことはpSIMと呼ばれ、この記事ではそんなpSIMとeSIMの違いについてわかりやすく解説していきまsす。

eSIMに関しては実際に開通時のトラブル報告は多く上がっていたので、実際に起こったトラブルを元にeSIMに関するメリット・デメリットや注意点も解説していきます。
eSIMって何?
eSIMは従来の物理SIMカードとは違い、スマートフォン本体に内蔵されて取り外しができないSIMカードのことを言います。
このeSIMは契約情報にあたるeSIMプロファイルデータをオンライン上でダウンロード取得できるため、従来のように店舗来店や郵送でSIMカードを取り寄せることも必要なく、5分ほどで契約を完結させることが可能になりました。
2021年から徐々に普及してきており、2024年時点ではほぼ全てのキャリアが対応しているためキャリア選びはそこまで気にしなくても問題ありません
- docomo/ahamo
- au/povo
- SoftBank/Y!mobile/LINEMO
- 楽天モバイル
eSIMを使う上で必要な契約データになります、これを契約時に届くメールからインストールすることでそのキャリアの電波を使うことができます。
プロファイルの基本的な仕組みはeSIM用のプロファイルも物理SIMも同じで、後からオンライン上でインストールするのがeSIMであらかじめインストールしているものが物理SIMになります。
eSIMのデメリットと注意点
・SIMロック解除は必要
eSIMもキャリア版のスマホを使う場合はSIMロック解除は必要となります。SIMロック解除をせずに回線切り替えをしてしまうと、両方の回線が使えなくなりスマホが通信不可になるため、必ず元キャリアの契約が繋がっている状態でSIMロック解除を行いましょう。
・キャリアごとのプランの違い
キャリアによってはeSIMだとオプションの一部が使えないなどの違いがあるため、不安であれば事前に確認しておきましょう。
・プロファイル削除に注意
スマホに一度インストールしたeSIMプロファイルを誤って削除してしまうとキャリア側で再発行を行う必要があります。その際はWi-Fi環境で手続きをする必要があるので誤操作には細心の注意が必要です。
・ある程度の知識が必要
誤った手順で切り替えを行うと一時的にスマートフォンが使えなくなってしまうこともあります。そのため、困った時には自分で調べる程度の知識は最低限必要になります。
・故障や機種変時に手続きが必要
スマホ自体にSIMが内蔵されているため、本体だけ購入してSIMを挿し替えるということができません。スマホが全損したり、機種変更を行う際はキャリアのHPより機種変更手続き(eSIMの再発行)が必要となります。
eSIMを使うメリット
・契約まで最短1時間
物理SIMだとMNPを行うだけで店舗でも半日以上、オンラインではSIMの到着まで数日かかってしまいます。その点eSIMは申し込み直後に送られてくるプロファイルをインストールするだけなので早くて1時間後には契約が完結します。
・SIMの抜き挿しが必要ない
物理SIMを抜き挿しする時はSIMピンと呼ばれるものが必要になりますが、持っていない方がほとんどだと思います。eSIMではSIMピンを必要とせず端末の設定内で完結してしまいます。
結局どっちがいいの?
ここまで説明させていただきましたが結局eSIMと物理SIMどっちがいいの?ってなりますよね。
答えは、「物理SIMでいい」だと思っています。
理由としては知識不足や誤った認識により一時的にスマホが使えなくなってしまうリスクが多いからです。
実際に切り替え時のトラブルでスマホが使えなくなっている方もかなり確認できており、万が一のリスクが即時に契約できるというメリットと割に合わないと考えています。
ただ総務省や各キャリアもeSIMを推奨しており、今後はeSIMが標準機構になってくるのではないかとも思っています。